英語で使わない記号
英語では使わない記号の説明です。
英語で使わない記号
日本語では使うものの、英語では一般的に使わない記号があります。日本語ネイティブが英語を書く際に注意が必要です。
米印(※)
英語では「※」の記号は使いません。
A. 補足
例1のように、日本語の米印(※)は補足や注釈に用いられることがあります。このように補足する場合は「Note: …」などの表現が使えます。
例1
令和3年7月27日(火)~ 8月6日(金)18時
※個人申込のみの受付です。団体申込みは受け付けておりません。
(引用元:情報処理推進機構、2023-02-22閲覧)
B. 脚注
また、例2のように脚注を導くのにも用いられます。脚注を導く場合、英語ではアスタリスク(*)を使います。
例2
パスワードを破る手段として、総当り攻撃※などのように、ある程度時間のかかる方法の場合、一旦パスワードを変更してしまえば、再度破るにしばらく時間がかかるはずです。
<中略>
※総当り攻撃:何らかの規則にしたがって文字の組み合わせを総当りで試行する、いわゆる力ずくの攻撃方法。
(引用元:情報処理推進機構、2023-02-22閲覧)
隅付きかっこ(【 】)
英語では隅付きかっこ(【 】)は使いません。
日本語の隅付きかっこは、例3や例4のように見出しや強調などに用いられます。英語の場合、見出しなら見出し用の書式設定をしたり、強調ならボールドや下線を使ったりします。
例3
【概要】
全国のITサービス事業者とユーザー企業におけるITスキル標準、研修ロードマップの認知度、普及状況を把握することを目的とした、「ITスキル標準と研修ロードマップの活用状況調査」を実施した。
(引用元:情報処理推進機構、2023-02-22閲覧)
例4
【共催】第14回クリティカルソフトウェアワークショップ (14thWOCS2)
(引用元:情報処理推進機構、2023-02-22閲覧)
波ダッシュ(〜)
英語では全角の「〜」は使いません。
日本語では、数や日付などの範囲(例1)や、語句の省略などを示すのに使われます。しかし、英語で範囲を示す場合はハイフン(-)、語句の省略にはエリプシス(...)を使います。
また、形が波ダッシュとよく似たチルダ(~)は、英語では範囲を示すのに一般的には用いられないので注意が必要です。
マ ルとバツ(◯、✕)
日本語では「該当する」と「該当しない」を示す意味で「◯」と「✕」がセットで使われます。しかし英語ではこの意味では用いられません。英語での書き方の例を次にいくつか挙げます。
A. YesとNo
例5はGoogle Adに掲載されている表の日本語版、例6はその英語版です。日本語の「◯」と「✕」に対し、英語では「Yes」と「No」が使われています。
例5
予約タイプ - 費用タイプ パフォーマンスの最適化(CTR) 収益の最適化 標準 - CPM ○: トラフィックが最適化されている場合 × 標準 - CPC ○: トラフィックが最適化されている場合 ×: ただし eCPM 増加の可能性あり <後略> (引用元:Googlde Ad、2023-02-22閲覧)
例6
Reservation type - cost type Performance optimized? (CTR) Revenue optimized? Standard - CPM Yes: for optimized traffic No Standard - CPC Yes: for optimized traffic No, but potential increase in eCPM <後略> (引用元:Googlde Ad、2023-02-22閲覧)
例7のように、YesとNoを省略した「Y」と「N」が使われることがあります。
例7
BigQuery data type Supported for import? AutoML Tables data types INT64 Y Numeric, Categorical <中略> BYTES N <後略> (引用元:Googlde Cloud、2023-02-22閲覧)