ハイフン(-)
ハイフン(-)についての説明です。
ハイフンを使う場面
ハイフンは複合語を作ったり範囲を示したりするのに使います。
ハイフンの前後にスペースは入れません。ただし、ハイフンの後の言葉をandやorなどでつなぐ場合はスペースを入れます(例:「one- or two-character sequence」)。
複合語
例1にあるような「post-install」や「add-on」といった複合語を作るのに使います。
例1
Your post-install tip pops up right after someone installs your add-on, and also shows up in Help.
(引用元:Google Developers、2023-02-16閲覧)
範囲
数や時間の範囲を示すのに使われます。例2では「2〜3週間」という時間の範囲を示しています。
例2
Updated every 2-3 weeks with minor releases, and every 4 weeks with major releases.
(引用元:Android Developers、2023-02-16閲覧)
数の範囲を示すのにハイフンを使わないケース
数の範囲を示すのに、ハイフンを使うと読者が混乱することがあります。その場合はfrom、to、throughといった言葉を使います。
例3の場合、toではなくハイフンを使っていたら、マイナス記号との区別が難しくなります。
例3
The latitude bounds must range between -90 to 90 degrees inclusive, and the longitude bounds must range between -180 to 180 degrees inclusive.
(引用元:Google Cloud、2023-02-24閲覧)
ハイフンに使う文字
ハイフンに使える文字は複数あります。まず「ハイフン・マイナス」(-)で、UnicodeではU+002Dです。ASCIIと互換性があります。次に「ハイフン」(‐)で、UnicodeではU+2010です。
ハイフンには、キーボードから直接入力できる「ハイフン・マイナス」の方を使います。
主要ITスタイルガイド間の相違
Googleでは、範囲を示すのにハイフンを使用するとしています。一方、Microsoftでは、範囲(およびマイナス記号)を示すのにenダッシュを使用するとしています。
前述のように、本スタイルガイドでは範囲にハイフンを使用します。
関連資料
- Google developer documentation style guide
- Microsoft Style Guide