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数の表記についての説明です。

ポイントまとめ
  • 基本的に0〜9はスペルアウトし、10以上は算用数字で書く
  • 10以上でも文頭ではスペルアウトする

スペルアウトする数

0〜9までの数はスペルアウト(単語として書く)します。例えば「three days」や「nine items」です。ただし後にサイズなどの単位が置かれるケースは数字で書きます。詳しくは次の「算用数字で書く数」を参照してください。

10以上であっても、文の先頭(例1)ではスペルアウトします。また、数字が並ぶ場合(例2)も一方をスペルアウトします。

例1

Twenty-four hours later, the second run copies 1,000 tables.

(引用元:Google Cloud、2023-02-24閲覧)

例2

(for example, a set of ten 2 GB files)

(引用元:Oracle、2023-02-24閲覧)

算用数字で書く数

10以上の数は算用数字で書きます。例えば「10 days」や「1,500 items」です。

9以下であっても、後にサイズなどの単位(例:GB、pixel)が来る場合は算用数字で書きます。

例3

Up to 2 GB for assets through Play Asset Delivery.

(引用元:Android Developer、2023-02-24閲覧)

例4

Bound box minium size: 8 pixels by 8 pixels.

(引用元:Google Cloud、2023-02-24閲覧)

さらに、下記の場合は10未満でも算用数字で書きます。

  • ページ番号、章番号、巻数
  • バージョン番号
  • 手順の番号
  • 数式内の数字
  • 負数、小数

序数

順序を表す序数は、次のようにスペルアウトして書きます。

  • first(1stとしない)
  • third(3rdとしない)
  • twenty-fifth(25thとしない)

桁区切りと小数点

基本的に、4桁以上の数では3桁ごとにカンマ(,)で区切ります。例えば「8,500」や「1,500,000」です。

ただし、年、ピクセル、ページ番号では不要です。

  • in 2023
  • 1920 pixels
  • page 1125

小数点にはピリオド(.)を使います。例えば「0.018」です。

日本では上記の形式が一般的ですが、地域によっては桁区切りと小数点に使う記号が異なります。例えば、ドイツでは桁区切りにピリオド、小数点にカンマ(例:12.345,67)、フランスでは桁区切りにスペース、小数点にカンマ(例:12 345,67)が用いられます。

分数

可能であれば、分数は小数を使って書きます。分数として書く場合はスラッシュは使わず、ハイフンを使ってスペルアウトします。

  • one-third(1/3としない)
  • three-fifths(3/5としない)

パーセンテージ

基本的に、算用数字とパーセント記号(%)を使って書きます。間にスペースは入れません。例えば「23%」です。

ただし文頭に来る場合、例5のようにスペルアウトします。

例5

Seventy-four percent agree that if a company won’t invest in improving its website, then they don’t want to give them their money.

(引用元:Google Cloud、2023-02-24閲覧。下線は執筆者)

数の範囲

数の範囲を示すには、算用数字とハイフンを使います。数字とハイフンの間にスペースは入れません。

例6

For Beidou CNAV1 this refers to the page type number in the range of 1-63.

(引用元:Android Developers、2023-02-24閲覧)

範囲については下記の項目の参照してください。

主要ITスタイルガイド間の相違

桁区切り

Google、Microsoft、Red Hatでは3桁ごとの桁区切りにカンマ(,)を使うとしていますが、Appleでは国際標準に合わせてスペースを使うとしています。

また、GoogleとMicrosoftでは4桁以上で区切るとしているのに対し、Red Hatでは5桁以上としています。

前述のように、本スタイルガイドでは4桁以上をカンマで区切ります。

パーセンテージ

通常、Googleでは算用数字とパーセント記号を使う(例:40%)としています。他方、Microsoftでは表示スペースが限られている場合などを除き、算用数字と「percent」を使う(例:40 percent)としています。

前述のように、本スタイルガイドでは基本的に「40%」の形式です。

数の範囲

Googleでは数の範囲にハイフン(-)を使うとしている一方、Microsoftではenダッシュ(–)を使うとしています。

また、Microsoftでは表示スペースが限られている場合などを除き、ほとんどのケースで「from」と「through」を使うとしています。例えば「from 30 through 59」です。なお時間では「to」を使うとしています(例:「9:30 AM to 5:30 PM」)。

前述のように、本スタイルガイドではハイフンを使います。

関連資料